その昔吉野山のさくらをこよなく愛した西行法師がひとりわび住居にあるとき、山中の野草を摘みとり栄養源としてあみ出したといわれる料理です。 当館では吉野山の新鮮な季節の山野草に鶏肉や雉肉などを取り入れ名産吉野葛をベースに当世風にアレンジし調理いたしました。鍋の煮え立つほどにコクのある豊かな味わい、すりゴマ入りの器にスープごととって召し上がって頂きます。このかぐわしい淡白な風味は他では味わうことのできない独特の名物料理として大変ご好評頂き、今では味の「西行鍋」と吹聴されてまいりました。どうか是非一度ご賞味下さい。
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◇吉野葛の薬効について◇
葛の根には、薬効成分としてイソフラボン誘導体であるダイゼイン・ダイズイン・プエラリンなどが含まれており、これらの成分には発汗、解熱、鎮痙作用があります。 また、イソフラボンは血中コレステロールの低下に役立ち、体内カルシウムのコントロールを助けるので、骨粗しょう症や更年期障害などの成人病に有効と言われています。 イソフラボン誘導体は葛粉特有のもので、葛粉以外の澱粉からは検出されません。
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