湯川屋 館主登場
平成10年 加納竜が 館主にインタビュー 湯川屋にて |
| |
加納:こちらは、吉野山で最も古い旅館と聞いており ますが、
館主:吉野山の旅館は全部で16館あるのですが、その中で一番古い旅館が、当館の「吉野荘 湯川屋」です。私で、16代目にあたります。
加納:館主は、大阪の高等学校を卒業後、東京の大学に行かれたと聞いていますが、大学では、何を勉強していたのですか、 |
|
館主:物理学科で、理論物理を勉強していました。
加納:そして、卒業後、この吉野山の湯川屋に戻られたのですね、
館主:いいえ、当初は、旅館業が好きではなかったので、企業のエネルギー変換研究所に就職し、アモルファス太陽電池を研究していました。
加納:それでは、いつ頃吉野山に戻られたのでしょうか、
館主:昭和61年です。代々続いている、この旅館をなくすことは出来ないと考えて、家業を継ぐことになりましたが、今ではこの商売を誇りに思っていますし、やり甲斐のある商売だとも考えています。
加納:やり甲斐のある商売とは、具体的にはどういうことですか。
館主:お客様が帰られるとき、喜んで帰っていただけたり、丁寧な礼状を戴くことも度々あります。そんな時、本当にうれしく思います。私たちは、お客様が、どのような形態の旅行であるにせよ、旅館を選ばれたということは、「なんとなくの安らぎ」を求めて旅館に来られていると考えます。そんな「なんとなくの安らぎ」を、私たちの旅館で味わって戴けたら、ありがたく思います。
加納:4月の桜の頃も有名ですが、もちろん宿泊は出来ますね。
館主:はい、確かに宿泊を受付ておりますが、4月は、桜のお客様で吉野山中が大変なことになっていますので、お勧めできません。
加納:こちらの旅館の特徴をお聞かせ下さい。
館主:これといった特徴はないのですが、平成8年「あたたかみのある宿」をコンセプトに地元吉野材を使って、玄関周りを改装しました。料理は、吉野本葛を使いました西行御膳(さいぎょうごぜん)が、特徴でしょう。
加納:館主が、今大切にしていることをお聞かせ下さい。
館主:私の家族と、当館のスタッフ、そして自然に囲まれた歴史のある、この素晴らしい吉野山を大切にしたいと思っています。
|
◎館主の実体は・・・・
ある時は、湯川屋の館主。
ある時は、車の運転手。
そして、ある時は・・・・。
「鬼の親分!!」
「鬼のパンツ」も、踊ります。 | |
節分では吉野の鬼の親分、赤鬼もやりました。 |
より多くの人に「吉野」の魅力を知ってもらいたいなぁ〜。と、考えて頑張ってます。
時間があれば、ぶらりと世界遺産になった吉野山に来て下さい。 |
|
プラスワン+ |